物件探しの中で、決定するために一番重要といえる下見。
日頃のお仕事の合間を縫って現地に赴き、実際に中を見れる機会と時間は、
そう多くはとれず大変貴重です。
せっかく時間を割いて現地に行くのですから、
見落しがないようにしたい。
そこで、物件の下見でこれだけを抑えておけば、
失敗をしないポイントを5つに絞ってご提案します。
- 駅から実際に歩く
不動産広告の駅からの徒歩分数は、距離で計算します。
80mを1分としているだけなので、信号や歩道橋など、
実際に歩いてみると想定していたより時間がかかる場合があります。
複数の物件を順次見て行く場合は、それぞれの物件に駅から
向うことができませんので(最初の物件除く)
ひとおり内覧を済ませた後に候補に絞った物件だけ駅から歩いてみると良いでしょう。 - 環境のチェック
隣の建物や近隣の飲食店、街の雰囲気などを確認しましょう。
自社のビジネススタイルに合うかどうかの判断材料になります。
また、これはできればで結構ですが同じビルに入居しているテナントの
雰囲気なども確認できると良いですね。
後に悪影響を受けるようなマナーの良くないテナントがいたら、
その物件は避けるべきですね。 - 部屋の明るさ
部屋内の採光などを見ます。
図面や写真だけではわかり難いので、現地で体感してみて下さい。
照明を消してどれくらいの光が入るか等、試してみるのがいいですね。
それと、季節を考慮することを忘れずに。
冬の今なら明るくていいけど、夏は逆に陽があたりすぎて暑いなんて
ことも考えられます。 - 計測する
多くの物件の寸法計測は壁の中心から測る壁心計算というものです。
つまり、図面では壁の厚みの半分が含まれていることになりますので、
物を置くスペースなどは実際に測ってみないと正確な数字が出せません。
細かい部分や什器などを置く重要な箇所はメジャーなどを利用して測りましょう。
電源(コンセント)の位置などもここで確認しておくと二度手間になりません。
また大きな設備などを搬入する予定があるなら、エレベーターや扉の間口も
測っておきましょう。
※メジャーをご用意いただく必要はありません。以前の記事にも書きましたが、
営業マンが常に携帯しております。 - 共用部の状況
室内がいくら綺麗でもエントランスなどの共用部の
管理状況がよくなければ意味がありません。
良くない状態とは…
・照明が切れている。
・空室のポストがチラシや郵便物で氾濫している。
・清掃が行き届いていない など
また、案内板も要確認です。
デザインが統一されず、各テナントが自由に社名プレート
を張ったりしている案内板はビル自体を雑なイメージに
してしまいます。
以上が下見で失敗しないポイントの5つ。
すべてご自身で現地に行かないとわからない、または出来ない項目です。
これ以外の事は、図面や写真、また不動産会社に問い合わせれば
確認できる事項です。
現地でしかわからない事、感じられない事。
これがポイントです。
・番外
基本的に物件の下見に行くのは天候の良い昼間が多いと思います。
スタンダードな環境が体感できるので一番良いといえるでしょう。
しかし、それにプラスして雨の日や夜に再度行ってみてはいかでしょうか。
日中や晴れの日に見た物件の表情とは違う点を見つけられるかもしれません。
より物件の事を理解できると思いますので、お時間があれば試してみて下さい。
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