初めてオフィス移転を計画するとき、どれくらいの予算が必要なのか、またスケジュール感など見当がつかず、戸惑うことがあるでしょう。
個人宅で引越しの経験があったとしても、賃貸住宅と事務所ではまったく違うので、初めてオフィス移転をする場合、わからなくて当然です。
そこで今回はオフィス移転の予算を項目ごとにかかる費用の相場を中心にご紹介したいと思います。
オフィス移転にかかる費用は引越し費用だけじゃない!?
まず、オフィスの移転にかかる費用は大きく分けると以下の3つあります。
- 旧事務所の退去費用
- 新事務所の開設費用
- 引越し費用
これらの費用がどういった費用で、どこを忘れがち、勘違いしがちなのか、ご説明します。
旧事務所の退去費用
個人宅と違い、事務所は退去時にも大きな費用が発生します。この予算をしっかり算出しておかないと、そもそもの移転計画自体が頓挫しかねないので、あらかじめ確認することが重要です。
- 契約残存期間の家賃
解約の申告は事務所の場合、3ヶ月~6ヶ月前が一般的。「明け渡しまでの家賃」が掛かります。 - 原状回復工事費
入居前の状態に戻す工事です。相場は「3万円/坪~5万円/坪」です。回復箇所や工事業者によって変動がありますので注意、確認してください。 - 水道光熱費
家賃と同様に「明け渡しまでの水道高熱費」が発生します。
新事務所の開設費用
新事務所の開設費用で住宅と大きく異なるのは内装工事とインフラ工事です。ここでは、一般的な相場としてみていきましょう。
- 賃貸契約金
(内訳)
前家賃:「1ヶ月分」(月の中途入居なら日割り計算)
前共益費:「1ヶ月分」( 〃 )
保証金(敷金):家賃の「6ヶ月分~12ヶ月分」
礼金:家賃の「1ヶ月分~2ヶ月分」
仲介手数料:家賃の「1ヶ月分」
火災保険料:「2万円~3万円(2年)」 - 内装工事費
一般的には「5万円~10万円/坪」
より凝ったもの、また特殊な工事が必要な場合はそれ以上になることもあります。 - インフラ工事(電気や電話配線、LAN工事など)
社員数分のLANケーブルや電気、電話配線などが必要になるため、社員一人あたり「5万~7万」 - 什器・備品
新しく購入するもの関して予算が必要です。(名刺印刷や移転案内状、社用封筒作成なども含む)
引越し費用
最後に引越し費用ですが、ここで忘れられがちなのが不用品の廃棄処理費なので注意してみてください。
- 引越し代金
社員一人あたり「2万円~3万円」 - 不用品廃棄処理費用
2tトラック1台あたり「8万円」
移転スケジュールチェック
移転予算のシミュレーションが済んだら、移転スケジュールを計画しましょう。
自分一人、または家族単位の引越しよりもチェック項目は多岐にわたりますが、この計画こそオフィス移転にはとても重要なことで、実際に移転する日から最低でも6ヶ月前に決めておくと移転をスムーズすることができます。
細かい内容のものありますので、漏れがないようチェックリストを活用してみてください。
「オフィス移転のチェックリスト」
まとめ
いかがでしょうか。
はじめてオフィス移転を経験される方は、見逃していた予算項目がありませんでしたか。移転計画が進む中で、後から発覚する費用ほどやっかいなものはありません。
場合によっては計画を中止せざるをえない状況になってしまうこともあります。今回ご紹介したオフィス移転の予算は、一般的なオフィス移転の概算であり、現在の状況や移転計画によっては、変わってくることもあると思いますが、基本的にはそう変わらないと思います。
ぜひ参考にしていただき、はじめてのオフィス移転がスムーズに進むことを願います。
Leave Your Response