失敗しない!オフィスレイアウトはシンプルに考えよう

fb.失敗しないオフィスレイスとはシンプルに考えよう

移転先のオフィスがある程度決まったら、次にしなければならないのが新オフィスのレアウト案を考えるということ。
このレイアウト。「安易に考えていたら意外とやっかいだった」という声をよく耳にします。
実際に移転をされた様々なお客様に「移転で何が一番苦労したか?」と尋ねると「オフィスレイアウト」がダントツで多い回答となります。
ということで今回は、オフィスレイアウトを難しく考えず、シンプルにすることで失敗しないオフィスレイアウトのコツをまとめてみたいと思います。

オフィスレイアウトはゾーニングから

ゾーニングとは、執務スペースや会議室、役員専用スペースなどをオフィス全体に割り振ることです。
ここで注意したいのは、ゾーニングの善し悪しが業務の効率やコミュニケーション、動線やスペース配分に大きな影響を与えるということ。

ゾーニングはオフィスレイアウトの肝といえますので、ここで間違わないようにしましょう。

スペース配分

ゾーニングする上で大事なのは、スペースの配分です。
事務所全体を100と考えて各スペースの配分を決めましょう。
コツは、利用度の低いスペースを狭く、そして利用度の高い執務スペースを広くします。
一般的に執務スペースの割合は50~60くらいです。
まず一番使うワークスペースを決めて、その他の役員室や会議室などの配分を決めると良いでしょう。

レイアウトに苦労される方は、このゾーニングをしっかりと決めていないように思います。
このゾーニングさえしっかりしていると、あとは簡単です。
一人あたりの執務スペースと動線を決めるだけでレイアウトは完了です。

ゾーニングによって、作業やコミュニケーションの効率が違う事は前述の通りですが、以外と注意しないといけないのは、配線や空調などの物理的な位置です。場合によっては大幅にゾーニングを変更する必要があるかもしれません。

ゾーニングで注意する4つのポイント!

  • 作業効率
  • コミュニケーション
  • 天井裏や床下の配管や配線の位置
  • 空調の位置

 

一人あたりの執務スペース

では、実際に執務スペースの広さは最低どのくらい必要なのでしょうか。

執務スペースの広さが、社員の数に適しているかを判断するために、まずは1人当たりのデスク範囲(職種別の作業スペースも考慮する)を決めて、執務スペースの『 面積÷社員数 』で計算をします。
例えば、面積100㎡で社員20人の場合なら、100÷20=5㎡ということになります。
これを1人当たりのデスク範囲と照らし合せてみてください。
これで、面積が適しているか一目瞭然で判断できると思います。

 

動線はシンプルに、そして芯を作る

ゾーニング、一人当たりの執務スペースが決まったら次に動線を決めます。
動線とは、オフィス内の人が流れる通路のことです。
この動線を複雑に考えてしまうと、効率のよくないレイアウトになってしまうことがあります。
動線はいたってシンプルにしましょう。
余計な動線がないか、重複する動線がないかをチェックしてみてください。
そして、絶対に変わらない芯になる動線を決めておくと将来的にレイアウトを変更する場合でも簡単にすることができます。
あらかじめ常に変更をしない動線を一本だけでいいので決めておきましょう。

fb.動線には芯を作る

動線(通路)を作る2つのポイント

  • 動線は一本の芯を意識する。
  • 机を背中合わせにする時は、椅子を引くスペースを忘れない!

 

建築基準法における廊下の基準

建築基準法では、片側にのみ部屋がある通路の幅は1.2m以上、両側にある場合は1.6m以上の幅をもつことが定められています。これは、法律で定められたものですので、廊下を作る際には十分注意してください。

 

と、ここまでオフィスレイアウトのコツを書いてきましたが、そもそもオフィスとは理想のワークスタイルを形にする場所です。
それさえブレなければ、難しく考えずとも、みんなが働きやすいと感じるようなオフィスレイアウトは自然にできるかもしれませんね。
難しく考えず、シンプルに計画してみてはいかがでしょうか。